「観光」という用語は、大正年間に 「tourism」の訳語として使用されたといわれています。世界観光機関 （UN Tourism）によれば「tourism」 とは、「レジャー、ビジネス、その他の目的で、連続して１年を超えない期間、通常の生活環境から離れた場所を旅行したり、そこで滞在する人の活動」とされています。
本検定は、観光とtourismを同義語として扱い、試験内容は、その「国、地域や個人の観光の効果」「海外旅行、国内旅行、インバウンドなど観光マーケットの特徴」「観光がもたらす消費、収入」「観光を促す集客方法」などについて出題されます。
観光ビジネス実務主任者認定試験は、観光ビジネスの世界で、旅を支える人のための資格です。
観光学の基礎、観光実務の基本、観光ビジネスのスキル、観光まちづくりの手法、そして観光の対象となる国内海外の観光資源、世界遺産、さらにこれからの観光の姿まで、観光全体を俯瞰した幅広い分野から出題される検定試験です。観光ビジネスに携わる方、観光ビジネスを目指す方にとって必須の知識を習得する試験であり、資格取得によって得た知識やスキルは、観光ビジネスの世界で働くうえで大きな力となることでしょう。
2023年の国内旅行市場は28.1兆円と推計され、過去最高の消費額となりました。国内宿泊旅行17.8兆円、国内日帰り旅行4.1兆円で国内旅行合計は21.1兆円です。訪日外国人旅行も過去最高の5.3兆円となりました。新型コロナウイルス感染症の流行による、2020年からの観光冬の時代は終わりました。
(兆円)
| 年度 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 日本人国内宿泊旅行 | 13.9 | 15.8 | 16.0 | 16.1 | 15.8 | 17.2 | 7.8 | 7.0 | 13.7 | 17.8 |
| 日本人国内日帰り旅行 | 4.5 | 4.6 | 4.9 | 5.0 | 4.7 | 4.8 | 2.2 | 2.2 | 3.4 | 4.1 |
| 日本人海外旅行（国内分） | 1.1 | 1.0 | 1.1 | 1.2 | 1.1 | 1.2 | 0.3 | 0.1 | 0.6 | 0.9 |
| 訪日外国人旅行 | 2.0 | 3.5 | 3.7 | 4.4 | 4.5 | 4.8 | 0.7 | 0.1 | 0.9 | 5.3 |
| 合計 | 21.6 | 24.8 | 25.8 | 26.7 | 26.1 | 27.9 | 11.0 | 9.4 | 18.7 | 28.1 |
出典：観光庁「旅行・観光消費動向調査」
| 国内旅行 | 海外旅行 旅行者数(万人) |
訪日外国人旅行 旅行者数(万人) |
|||
延べ旅行者数(万人) |
国内宿泊旅行 延べ旅行者数(万人) |
国内日帰り旅行 延べ旅行者数(万人) |
|||
| 2014 | 59,522 | 29,734 | 29,788 | 1,690 | 1,341 |
| 2015 | 60,472 | 31,299 | 29,173 | 1,621 | 1,974 |
| 2016 | 64,108 | 32,566 | 31,542 | 1,712 | 2,404 |
| 2017 | 64,751 | 32,333 | 32,418 | 1,789 | 2,869 |
| 2018 | 56,178 | 29,105 | 27,073 | 1,895 | 3,119 |
| 2019 | 58,710 | 31,162 | 27,548 | 2,008 | 3,188 |
| 2020 | 29,341 | 16,070 | 13,271 | 317 | 412 |
| 2021 | 26,821 | 14,177 | 12,644 | 51 | 25 |
| 2022 | 41,785 | 23,247 | 18,539 | 277 | 382 |
| 2023 | 49,733 | 28,105 | 21,628 | 962 | 2,507 |
出典：観光庁「旅行・観光消費動向調査」日本政府観光局（JNTO）「日本の観光統計データ」
